「人は誰でも成長できる」が
私の信念です
山本 哲郎
2E Consulting 代表/中小企業診断士
私のキャリアは商社の石炭業界からスタートしました。石炭業界の歴史は大変古く、私の所属した部署も、伝統的で年功序列式の組織であり、仕事は「先輩の背中を見て学ぶ」という文化でした。業界の知識の習得は当時で30年前に刊行された「石炭大辞典」が配られ、辞書をひたすら暗記する…そんな風に育ちました。
従って、私が20代の時に「仕事ができるビジネスパーソンとは?」と聞かれたら、間違いなく「知識が豊富な人」「経験が豊かな人」と答えたでしょう。
しかし、そのような私の価値観が大きく変わる出来事がありました。私は30歳の時にシンガポールへ駐在となり、BHPというゴリゴリの外資系企業でマーケティングに携わることになりました。BHPでは、世界的な戦略コンサルティングファームや投資銀行、トレーディング会社からヘッドハントされてきた欧米人の猛者達に囲まれて働きました。
当時私は石炭業界の経験も長く、商品知識も豊富に持っていました。しかし、実際に猛者達と仕事をすると、全く付いて行くことが出来ませんでした。英語はもちろん、議論の的確さ、頭の回転の速さ、全てで私とのスキルの違いが明らかでした。
1年ほど経って、私はインド人の上司に泣きながら相談しました。すると、その上司は笑いながらこう言うのです。「テツ、君にはビジネスパーソンとして必要な基礎体力が無い」と。私は大変なショックを受けるとともに、今まで何も考えずにが知識を暗記し、がむしゃらに目の前の仕事をこなしてきたことを恥ずかしく思いました。
ビジネスには、どこの業界でも、そしてどの商品でも関係なく、身につけるべき基礎体力=ビジネススキルがあるのだと、その時初めて気づいたのです。
一旦基礎体力さえ身につければ、その人は自走して成長できる。そして、組織も成長するのではないか。そう考えた私は、人を成長させる仕組みづくりを勉強するため、ハーバードへの短期留学したのですが、そこで熱気と学びのある活発な講義、人を成長させる練られた人材育成プログラムに深く感銘を受けました。「人の成長に携わる仕事をしたい!」と思った私は、長年勤めた総合商社を退職し、人材育成業界に足を踏み入れたのです。
私は、商社時代の苦労した経験、ハーバードでの経験、そしてビジネススキル講師として年間2,000人以上にビジネススキルを教えてきた経験を活かし、「自走式成長社員」を生み出すプログラムを開発しました。一人でも多くのビジネスパーソンに、このプログラムを経験頂き、自走式成長社員が日本のビジネスを中小企業とビジネスを明るくすることに全力を尽くします。
Yamamoto Tetsuro
アメリカ合衆国ニューヨーク州出身
一橋大学社会学部卒、一橋大学社会学研究科修士課程終了(社会学修士 2005 年)
Harvard Business School Program for Leadership Development 修了(2019 年)
三菱商事にて製鉄用石炭・鉄鉱石のトレーディング・事業開発・投資事業に携わり、インド・ドイツ・シンガポールに9年間駐在
シンガポールでは、世界的資源会社 BHPに出向し、マーケティング活動に従事
海外駐在において現地人材の育成・組織開発に携わる中で人材育成に興味を持ち、企業向け研修会社に転職、年間 2,000人の受講生にビジネススキルを教える
その後、独立しその後、2E Consultingを創業。人材育成と経営改善に携わる。中小企業診断士として数多くの企業経営の現場で経営改善に従事