―「自分は誰のために、何をやる会社なのか」
気づけば、2025年も残り10時間を切りました。
年の瀬になると、不思議と「立ち止まって考えたくなる」ものですね。
今日は少しだけ、自分のこれまでと、この1年を振り返ってみたいと思います。
独立して、3年目の違和感
株式会社2E Consultingを立ち上げたのは2020年。
ただし、実質的に副業として動き始めたのが2022年3月、完全に独立したのが2023年3月です。
気づけば、独立してからもうすぐ3年になります。
独立当初は、とにかく目の前の仕事に必死でした。
来るものは拒まず、できることを一つひとつ、愚直にやる。
中小企業診断士として補助金コンサルに携わり、
企業研修では、大学剣道部の先輩・後輩とご縁をつなぎながら、マネジメント研修を担当する。
ありがたいことに、リピートしてくださるお客様も少しずつ増えていきました。
独立して1年ほど経った頃、
「事業としては、何とかやっていけそうだ」
そんな手応えを感じ始めていました。
けれど同時に、心の奥に小さな違和感もありました。
――自分の会社は、一体“誰の、何のため”に存在しているのか?
憧れだけでは、事業はつくれない
転機は、2024年10月。
勉強会仲間でもあり、それぞれ異なる立場で経営の現場を歩んできた、
経営コンサルタントとして第一線で活躍する岡田ヤッサンと山根さんが立ち上げた
「経営参謀講座」0期生として参加したことでした。
この講座で、一貫して問われ続けたのは、実にシンプルな三つの問いでした。
- あなたの顧客は誰か?
- その顧客のニーズは何か?
- あなたの強みと価値は何か?
研修講師として、私自身が受講者に投げかけてきた問いです。
しかし、いざ自分自身に向けられると、答えは驚くほど曖昧でした。
「中小企業の経営者を支援したい」
そう口では言っていました。
でも、それはどこか“憧れ”に近い感情だったのだと思います。
講座の中で何度も出てきたキーワードが、「解像度」でした。
「解像度」の決定的な違い
岡田ヤッサンは、中小企業経営者の家庭に生まれ、親の倒産を経験し、
その後、経営コンサルティング会社でパートナーにまで上り詰めてきた人です。
山根さんは、自らスタートアップの経営に携わり、
成功も失敗も、すべて当事者として経験してきた人です。
二人には、「なぜその顧客と向き合うのか」という明確な理由と、
その世界のリアルな解像度が、確かにありました。
翻って自分はどうか。
正直に言えば、私には中小企業経営者のリアルな解像度は、ほとんどありませんでした。
では、自分のストーリーは何なのか?
改めて、自分自身を振り返りました。
私は新卒で、いわゆる誰もが知る大企業に入りました。
ただし、決して華々しいスタートではありません。
決められたことを、決められた通りにやるのが苦手。
幼少期から忘れ物も多く、今で言えば「仕事ができない社員」だったと思います。
たまたま海外で裁量のある仕事に出会い、キャリアは一度好転しました。
しかし、9年間の駐在を終えて本社に戻った瞬間、再び現実を突きつけられます。
周囲には、賢く、そつがなく、バランス感覚に優れた優秀な同僚たち。
「自分の居場所は、ここにはない」
そう思い、転職活動を始めました。
けれど、動機も軸も曖昧な転職が、うまくいくはずもありません。
最終的にたどり着いたのが、研修会社での講師兼営業という仕事でした。
講師の仕事は楽しかった。
それでも違和感は消えず、流れるように独立へ。
気づけば、約20年のサラリーマン生活でした。
私が本当に向き合いたい人たち
振り返ってみて、ようやく分かりました。
総合商社であれ、どんな企業であれ、
多くのサラリーマンは、強いプレッシャーの中で必死に働いています。
優秀であっても、どこかで躓き、
「このままでいいのか」と悩み続けている人が、山ほどいる。
その世界の解像度なら、私は誰よりも高い。
そして、その痛みも、迷いも、よく知っている。
「管理職は罰ゲーム」
そんな言葉が当たり前のように語られる今の社会を、私は変えたい。
サラリーマンが、管理職が、
もっと自分らしく、誇りを持って働ける世界をつくりたい。
2025年、ようやく見えた方向性
そんな思いを軸に、
経営参謀講座の仲間たちとの壁打ちを重ねながら生まれたのが、
「2E式 管理職養成プログラム」です。
ローンチは2025年4月。
幸いにも、複数のプライム上場企業およびそのグループ企業に導入いただき、
確かな手応えを感じることができました。
2025年は、
「自分は何者で、何のためにこの会社をやっているのか」
その輪郭が、ようやくはっきりした一年だったと思います。
「2E式 管理職養成プログラム」について
もし、ここまでお読みになって、
「これは、自社の管理職の姿と重なる」
「人事として、ずっと感じていた違和感の正体かもしれない」
そう感じる部分が一つでもあったなら、
その感覚は、きっと間違っていません。
多くの管理職が、
期待とプレッシャーの狭間で悩みながら、
“正解のない役割”を必死に担っています。
2E式 管理職養成プログラムは、
スキルを教え込む前に、
「管理職としての軸」を整えることから始めるプログラムです。
管理職を、罰ゲームから
意味ある役割へ。
その背景や考え方、プログラムの全体像については、
以下の動画で詳しくお話ししています。
▶「2E式 管理職養成プログラム」解説動画(YouTube)
そして、2026年へ
2026年は、ここから本格的に事業を育てていく年になります。
これまで支えてくださったすべてのご縁に、心から感謝しています。
来年もまた、多くの出会いと対話を楽しみにしながら、
一歩ずつ、前に進んでいきたいと思います。
それでは、皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。
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